森林チームのビジネスフェアイベントの企画です。このチームは面白く、山の管理、製材、そして加工販売までのメンバーが揃っています。木材のサプライチェーンの上流〜下流の全員です。建築や家具事業のど真ん中でやっていた人間からすると、木材サプラーチェーンはふつう結構 ”ぶつ切り” です。下流の使い手にいるとき、製材の人の顔はまず見えず、森林をやっている方の顔はもっと見えません。だからこそ、その ”たすきリレー感" をそのまま見せましょう──そんな話になりました。木材や森林について、どこを切り取っても、誰かがしっかりと答えられる。時には “ひとつ上流” と “ひとつ下流” とを、しつらえ直して、解決策をポンと出す。時代の資本主義がつくった分業の壁を、ちょいと下げるイメージです。そして実際の展示はビジネスフェアというビジネス色がつよい空気です。どこか緊張感が漂う空気です。そんな空気だからこそ、森がもつ自然さをベースに、エンタメテイストも交えた場所は、色々な方たちに見ていただけるだろうという発想に。そういった背景での企画の軸は、サプライチェーンを歩く、というものにしました。森の景色、製材の景色、そして活用の景色と、そのサプライチェーンを凝縮した世界を用意したのです。始まりは “暗い森” からです。ここでは、過密人工林からの災害問題など、森林が抱える問題が提示されます。その間伐という話の流れの中で「間伐材=無料(タダ)で手に入るもの」というイメージ破壊も添えたりと。順に、製造ラインの話、天然乾燥の特性についても触れていきます。最後には、CO2に関するJ-クレジットの話・構造材の金物の話・燃料としてのチップの話など、活用におけるアイデアたちも盛りだくさん。斜陽産業と表現されることも多いこの業界ですが、「森林や木を使いたいけど、どう使ったら良いか分からない」そう言ってくださる企業の方が意外と多いのも事実です。このサプライチェーンウォーキングが、来訪される方にとって、森資源活用のヒントの場になっていたとしたら、それは大変な喜びです。