1:“余すことなく使う”を木にも木を活用する際、基本的には、その幹の部分を(原木として)利用します。それが木取りによって、柱なり、板材なり、よく使われるカタチに変化します。では、その“残り”の部分はどうなるか。基本的には、枝払いをされたのち、そのまま山に置かれ、朽ちるのを待ちます。その一方で「命ある食材は、とてもうまく使われるなぁ」と思います。余すことなく、食べられ、時には何かに使われる。それと同様に木でも「枝は何かに使えないか?葉っぱは何かに使えないか?」そう考えるのは、大変興味深いものです。↑スギの葉でつくったクリスマスツリー2:木の全てが資源なら、山の全ても資源木の全てが資源なら、それを拡張すると、山の全ても資源になりそうです。もちろん、需要があってこその供給なので「資源は全部無駄なく使え」原理主義者になりきることはできませんが、多少の夢をもった、ミニロマンチストではありたいところです。そこでできることから始めてみます。今回は、たまたまノベルティアイテムで面白いものをつくる、という命題があったため、そこに想いを忍ばせました。ヤシャブシから見える、昔の人の根性コインの目的はおまねきマルシェのページを参照今回使用したのは、ヤシャブシの木。一見、細くどこにでもありそうな、ただ雑木です。しかし、このヤシャブシ、その昔、実を“お歯黒”のお化粧に使っていた木です。その事実だけでも昔の人の「なんでも試しにつかってみよう」根性、がうかがい知れて、ちょっとした敗北感を感じます。↑ヤシャブシ林↑カットしたヤシャブシの枝ヤシャブシの太さは、コインにちょうど良い太さ昔の人に負けないように、その木からコインを作ることにしました。ヤシャブシの木の太さは、コインにちょうどよい太さ、です。そして径が小さいこともありますが、乾燥しても、ひび割れが生じにくい。いよいよ、コインにとっての最適な樹木に思えてきます。↑乾燥前のヤシャブシの輪切り木っとコインの完成乾燥させたヤシャブシの輪切りに、ハンコをおしたらできあがりです。(焼印という手もありますが、今回はハンコです)コインというものは、その性質上大量生産が必要なもので、集合体恐怖症の人が、目を背けたくなるような光景になります。↑大量の木っとコイン3:誰も見向きしないものが、錬金術のスタート地点このコイン自体は売るものではないので、直接的なお金にはなっていませんが、これを媒介して生まれるお金もあります。それこそ、令和の時代の錬金術、とはこういう事ではないかと思うのです。いずれにせよ、今まで使われていなかったものに価値が出せる、のは希望のひとつ。そんなニュアンスも含めて「きっと」コインと名付けました。もちろんビットコインをもじったユーモアです。